レビュー 今井紀明


24人の生徒、20カ国の国籍の子どもたち、
それだけでも多様なイメージが沸くかもしれないが、国籍だけではない。
国を追われた子、母親と数年間一緒に過ごせなかった子など過去は様々、
パリの中学校に彼らはたまたま居合わせた物語。

この映画は多様性だけを描いたものではない。
過去や国籍を越えて人は付き合える、
孤独感や疎外感と向き合える、
その可能性を子どもたちから垣間見ることができる物語だと僕は思う。

僕は日本の中高生たちにこの映画を見てほしいと思う。
僕は特に関わっている通信制や定時制の高校生たちに
特にこの映画を見てほしいと強く思った。
不登校や高校中退を経験している彼らならば
「バベルの学校」で描かれている過去やそれぞれの疎外感、孤独感を感じ取り、
自分に置き換えることができるのではないかと思ったからだ。

ぜひ多くの方に観てもらいたいと思っています!
ぜひぜひ映画館へ行ってみてください!