ソニータ・アリザデ(SONITA ALIZADEH)プロフィール


©Behrouz Badrouj

児童婚撲滅を訴えるアフガニスタン生まれのラッパー。ミュージシャンの精神と、活動家としての情熱をあわせ持ち、ラップを手段として強い信念と勇気で女性や少女の人権擁護のために活動している。幼少期にタリバンから逃れるために家族とともにイランに渡り、帯在許可書なく不法滞在する難民の一人としてテヘラン郊外の貧困地域で暮らし始める。公的な身分証明書がないため、学校には入学できなかったが、NGOの児童保護センターで教育を受け始める。16歳の時、兄の結納金を得るため家族に結婚を迫られる。しかし彼女は結婚ではなくラッパーになって児童婚をなくしたいという別の人生を思い描いていた。自分の身に差し迫る結婚、そして同じ境遇の数多くの友人たちの気持ちを代弁した『売られる花嫁』(原題:brides for sale)という曲を作り、ロクサレ・ガエム・マガミ監督の協力でミュージックビデオを作成完成させた。このミュージックビデオをYouTubeに投稿すると、すぐに話題となり、瞬く間に世界中へ拡散され、彼女の運命を変えていくことになった。