ユナイテッドピープルのアーヤです。
私は大学時代に、アラブ・イスラームについて少し勉強しており、先日、知人に紹介されて、上野に新しくできた “ムスリムの子どもたちも通いやすいInternationalな幼稚園” HARMONY PRESCHOOL INTERNATIONAL(通称HAPI)を見学してきました。
最近は「ハラール・フード」を始め、イスラーム教徒への対応について、各種メディアでも取り上げられるようになってきましたが、観光客向け、あるいは日本企業の海外進出におけるものが多く、まだまだ国内で暮らすイスラーム教徒にとっては、いろいろな「壁」があるのではないかと思っております。
特に子どもたちが通う学校では、イスラーム教で禁忌とされるものが混ざった給食や、肌露出のある制服、1日5回の礼拝をするための場所など、学校と相談しなければならないことも少なくありません。
(具体的な記事がこちらにあります ご参照 )
HAPIでは、食事に配慮するとともに、近くのモスクの人がイスラーム教に関する授業を週1回してくれるなど、ムスリムの子供達も安心して通える環境であると同時に、「ムスリムだけのため」の場所ではなく、誰に対してもOpenな幼稚園。この4月に開園したばかりのため、まだ集まっている子どもたちも少ないようですが、これから様々な国籍・文化・バックグラウンドの子どもたちが集まってくると、『バベルの学校』のようなクラスになるのではないかと思います。同映画に登場する先生は「多様性は豊かさの象徴だ」という話をしていましたが、小さい頃からそうした様々な国・文化に触れて育つと、世界をもっと身近に感じられるようになり、“コスモポリタン”になれるのではないかと、少し羨ましくも感じました。こういう場を創ることもまた、次の世代への大切な贈り物なのではないでしょうか。
(HAPIについては http://harmony-jp.org )