極度の貧困の中で人生の困難と希望を見いだせる必見の映画

ームハマド・ユヌス(ノーベル平和賞受賞者)

「貧困の原因は人ではなく環境だ」そして「貧困下では小さな変化でも大きな可能性を生む」この2つは紛れも無い事実です。 だったらどうする?彼らのために何ができる? 現場を見ることの大切さ、そして自分には何ができるかと考えることの尊さを教えてくれる作品です。

“豊かさを追う前に、生き抜くために奮闘する僕らを忘れないでほしい”その言葉を聞き、あなたは何を思うのか?

そんな彼らのために活動するソーシャルビジネスがたくさんあります。 フェアトレード。あなたと彼らをつなぐ製品もたくさんあります。

これは遠い世界の自分にはどうしようもない話ではありません。 あなたができることはすでにたくさんあります。 私たちにとっては小さなことが ある人にとっては大きな変化を生むことを忘れないでいたい。

田口 一成(株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役社長 )

正直に伝えると、物見遊山の旅ではないかと最初は身構えた。けれども次第にそれは、真摯な葛藤の日々へと変わっていく。「1日1ドル」の生活、と聴いて、私たちはどれほど、具体的な何かを思い浮かべることができるだろう。だからこそ実体験が、想像力の架け橋となる。

- 安田菜津紀(フォトジャーナリスト)

「1日100円くらいで生活をしている人がいて」と講演で話す時、私はどこまで「貧困」と位置づけられるその生活のことを理解していたのだろうと、本作を観て反省しました。

いつ収入が入るかわからない。貯金はできない。未来なんて見えない。でもそれでも、家族も友人もいるし、隣人はあたたかいし、楽しくはあるでしょう。

貧困が重くのしかかり絶望に突き落とされるのは、病に倒れた時でした。
そして薬を買うお金さえない彼らが一筋の希望に出会ったとき、鳥肌が立ち、たぶん世界は少しずつ良くなっているのだと静かに確信しました。

アメリカの四人の若者たちを通して、絶望と希望を激しく体感できる、生まれたことに意義のあるドキュメンタリー映画です。ぜひ多くの方にあの体感をしてもらいたいと思いました。

- 教来石小織(NPO法人 World Theater Project代表)