(1)『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと』
映画で扱われている内容をより深めるための関連書籍を厳選5冊、人気の書評メディア「HONZ」の内藤順編集長に、選んでいただきました!
ぜひ映画を観る前の予備知識として、あるいは映画鑑賞後の情報収集のために、関連書籍にも触れてみてください。
HONZとは・・・
厳選された読み手(レビュアー)が、読むに値する「おすすめ本」を選び出して紹介するサイト。本のジャンルは小説以外(ノンフィクション)のすべて、サイエンス、歴史、社会、経済、医学、教育、美術、ビジネスなどあらゆる分野の本が対象となっている。
ベストセラーではないが、丹念に作られた本。有名ではないが、個性が光る著者。独特の視点から選び出したブックリスト、編集者の思い入れなども紹介している。出版文化も含めた「本の世界」をより楽しむためのサイト。
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HONZ記事(訳者解説):http://honz.jp/articles/-/42206
チャリティを、情緒でなく数字で考えたらこうなった! 今、シリコンバレーから世界へ広がりつつある新しい倫理的ライフスタイルーーそれが「効果的な利他主義」というもの。個人的な信念か? それとも大きなインパクトか? 著者のピーター・シンガーが、数多くのチャリティ事例を「効果」という観点から検証し、隠された真実を見出していく。「世界で最も影響力のある現代の哲学者」が、古典的な問いに、新たな光をあてた一冊。
(2)『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
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HONZ書評記事(内藤順氏):http://honz.jp/articles/-/42873
なぜ、人間の本性である「道徳感情」や「共感」が悲劇を招いてしまうのか。本書はこの疑問に対して、むしろ共感をベースにしているからであると説く。驚くのはそのメカニズムを、1942年と1950年に起きた2つの冤罪事件、そして1759年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』という2種類の要素から解き明かしていることだ。実在の事件を起点に、人間が進化の過程で身につけた本性にまで遡り、評判社会の負の側面を描き出す。
(3)『SAPEURS』
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4861524997
HONZ書評記事(内藤順氏):http://honz.jp/articles/-/41497
世界最貧国の一つ、コンゴ共和国。ここにサプールと呼ばれ、人々の羨望と尊敬を集る集団がいる。平日は普通に働いているのだが収入のほとんどを洋服に費やし、週末になるとハイブランドのスーツを着こなし街を闊歩する。貧しい国の人たちは可哀想な人たちーーそんな思い込みを鮮やかに裏切る、彼らの「決死の背伸び」。貧しい街のお洒落な生き方と、豊かな街の画一的なファッションは、どちらが幸せなのか。コンゴの「粋」が、豊かさの意味を問いかける。
(4)『サイロ・エフェクト』
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4163903895
HONZ書評記事(内藤順氏):http://honz.jp/articles/-/42465
支援するものと、されるもの。ここに生じる断絶やミスマッチは、身の回りでも多く見かけることだろう。誰もが知らぬ間のうちに、ちっぽけな専門家集団、社会集団、チームやグループの中へ閉じ込められてしまうことーー著者はそれを「サイロ」と呼ぶ。大企業病、組織の硬直化、派閥争い、セクショナリズム、官僚主義…。いわば企業における失敗の要因として語り尽くされたかのように思える本テーマに、文化人類学の視点を加えて、新たな風を吹き込む。
(5)『アホウドリの糞でできた国』
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4757223323
支援のされ方はさまざまだが、もっとも原始的なのが天からの恵み。本書はアホウドリの糞というまさかの「恵み」に依存してしまった実在国家の物語。アホウドリの糞が堆積してできたナウル共和国は、この糞からできる燐鉱石を元手とし、やがて誰もがうらやむ大金持ち国家に成り上がる。しかし人々が働くことを完全に忘れたころ、燐鉱石が枯渇してしまうことに…。ナウルの島の破天荒な歴史を、寓話風に紹介した一冊。
●配給会社ユナイテッドピープルより、その他関連書籍のご案内
『援助じゃアフリカは発展しない』
『国際貢献のウソ』