監督: フェラス・ファヤード 共同監督:スティン・ヨハネセン
プロデューサー:ソーレン・スティーン・イェスパーソン、カリーム・アビード、ステファン・クロース
制作:アレッポ・メディア・センター、ラーム・フィルム
制作協力:DR TV、SWR/ARTE、SVT、RTS、NRK、YLE
撮影監督:ファディ・アル・アラビ 撮影:ティーア・モハメッド、モジャヘッド・アボ・アルジュード
編集:スティン・ヨハネセン、マイケル・バウアー 音楽:カルステン・フンダル
配給:ユナイテッドピープル 原題:LAST MEN IN ALEPPO
104分/ドキュメンタリー/2017年/デンマーク・シリア
そこに救える命がある限りーー
瓦礫と化す街で一人でも多くの命を救うため、決死の救助活動を行うホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)に迫る衝撃のドキュメンタリー
5年以上も内戦が続くシリアの都市アレッポは崩壊の危機に瀕している。取り残された市民35万人は築かれつつある包囲網に逃げ場を失い、間近に迫る死に恐怖を懐きながらも何とか命をつないでいる。前触れなく轟音と共に飛来するジェット戦闘機は、わずかな希望すら打ち砕くごとく昼夜問わず爆撃を続け、市民もろとも市街地を瓦礫へと変えていく。ここでは生よりも先に死が存在する。爆撃に次ぐ爆撃で、次から次へと命が失われていく極限の世界で、悲劇が延々と続いていく。
現場には自らの命を顧みず、生き埋めとなった生存者を救おうと駆けつける男たち「ホワイト・ヘルメット」の姿がある。家族と逃げ、異国で難民として生き延びるべきか、それとも仲間や家族のいる故郷に留まり、変わり果てたが心安らぐ場所で死を迎えるべきか。「ホワイト・ヘルメット」のメンバーの一人、ハレドは葛藤を抱えながらも救助活動を続けていく。絶望の淵で彼らが見せる勇敢さ、そして眼の前で進行する信じがたい不条理な紛争の現実に、私たちは何を見出すことができるのだろうか。
©Larm Film
2019年4月13日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
第90回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品
2017年サンダンス映画祭ワールド・シネマ ドキュメンタリー・コンペティション部門グランプリ
他 世界中で23の映画賞受賞した作品