子どもたちは真正面から違いにぶつかり、はしゃいだり、泣いたりする。
彼ら・彼女らからあふれるエネルギーの力強さ。
あぁ子どもって本来こんな力強いエネルギーを
持っているのだとあらためて感じた。
人と違っても、違いに悩んでも自分がだせる。
この適応クラスはそんな場所だ。
それはブリジット・セルヴォニ先生が
子どもたちを導き寄り添い向き合って作り上げたクラスだからなのだろう。
私たちがおこなっている「たぶんかフリースクール」では、
学校制度上の理由で日本の中学校に受け入れてもらえない、
外国にルーツを持つ子どもたち7か国約60名が
高校進学を目指して学んでいる。
日本の外国から来た子どもたちの受け入れ体制や学校でのサポートは
フランスに比べて決して整っているとは言えず、
子どもたちの置かれている現状は厳しい。
ブリジット先生が来日した際、
幸運にも特別授業をしてくださる機会があった。
その時の先生のまなざしがとても優しく、
一瞬にしてクラスに暖かな空気がながれた。
こんな先生が学校にいたらどんなに子どもたちは心強いだろう。
ぜひ映画館に足をはこんで
24人の生徒とブリジット先生の1年をみてほしい。
そしてこの日本にも彼ら・彼女らと同じように
さまざまな国からやってきた子どもたちがいることにも
関心を持ってもらえたらと思う。