レビュー 小野寺愛


大都会パリでの慣れない言語と暮らし。
学校では習いたてのフランス語を笑われることもあるし、
家族にだって問題は山積み。

クラスメイトは、母国語も肌の色も宗教も性格もまるで異なる24人。
子どもたちはそのすべてを受け止めて、
泣いて笑って怒って思いをぶつけあい、
将来の夢を語りあい、前に進む。

「多様性」なんて大人が教えなくたって、
友達との毎日からしっかりと学び取る。
ああ、子どもってすごい。
みんな、なんて真剣に「今」を生きることができるんだろう。

『バベルの学校』、
「生きる力」とは何かを考えているすべての教育者と親に観てほしい。
わが家でも、子どもたちが中学生になったら、また一緒に観ます。