映画『戦火のランナー』が6月5日(土)シアター・イメージフォーラム、前橋シネマハウス他で全国順次ロードショーとなりますが、劇場公開に先立ち、5月25日(火)に前橋シネマハウスにて特別試写会を開催しました。
上映後に、群馬県前橋市に長期滞在中し、東京オリンピック・パラリンピック出場を目指している南スーダンの選手団を代表してキャプテンのアブラハム選手、シドニー五輪女子マラソンの金メダリストの高橋尚子さん、そして元JICA南スーダン事務所長で友成晋也さんをゲストに迎え、アフタートークを行いました。モデレーターは国連UNHCR協会 報道ディレクター長野智子さんでした。一部発言をご紹介します。当日は多くの報道陣が詰めかけ、様子は5月31日(月)のTBS NEWS23ほかで紹介される予定です。
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長野智子さん
「本当に『戦火のランナー』は素晴らしい映画で、2回目でしたがまた泣いてしまいました。」
「私達が直面したら心が折れてしまうような、本当に凄まじい状況でも前を向いて生き抜く力を持って前に進んでいくという、生きるエネルギーに溢れた人が描かれた素晴らしい映画です。」
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高橋尚子さん
「私達が想像も出来ないような過酷な状況が世界中にあるということを感じたことと、その困難に一歩一歩前進して未来をひらいて来たグオル選手の姿に胸が熱くなりました。」
「映画の中のグオル選手がアブラハム選手に思いを託して、ここにいるということに、とても意味があると感じました。」
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アブラハム選手
「グオルの強さや挑戦する姿に心を揺さぶられました。また、南スーダンの人々が苦しむ様子を観ることは辛いことでした。この映画は教育映画として価値が高く、南スーダンの子どもたちに観せたいと思いました。戦争は起こしてはいけないということ。強い心を持ち、諦めないことの価値をグオルの姿を通じて伝えることが出来ます。そして、現地の状況を良くしたいと思いました。戦争は私達の最大の敵です。殺されなかったとしても、家が焼かれたりすることで、別の苦しみもあります。このような困難を乗り越えたグオルの愛や強さや愛国心に鼓舞されました。若い世代も続くべきです。私達は互いに愛し合うべきです。南スーダンではたくさんの人々が殺され、命を落としましたが、互いに許し、平和を実現しなければなりません。憎しみのために銃を持ってはならないのです。映画のいくつかのシーンで、涙を堪えることが出来なくなりました。この映画によって、南スーダンの若い世代に殺し合いではなく、愛や優しさを持つ意味を伝えることで、平和に貢献できると思いました。」
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友成晋也さん
「2018年の夏、JICA南スーダン事務所長として赴任前、南スーダン選手のホストタウンを決めたかった。すると前橋市が積極的だと聞き、山本市長にお願いすると前橋市がホストタウンとなることが即決で決まったんです。」
「南スーダンは64の部族があると言われています。人口は約1,200万人。南スーダンが建国されると、この部族同士が権力闘争をはじめました。ここでJICAが考えたのが、スポーツ大会の開催です。10州から集まってきた選手たちがJICAが建てた合宿所で同じ釜の飯を食い、寝泊まりをする。異なる民族の出会いが至るところで生まれ、友達が出来、偏見が溶けていく。これが紛争のある国での民族融和につながるということで、スポーツの力を使った平和構築となっています。」
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『戦火のランナー』 は6月5日(土)シアター・イメージフォーラム、前橋シネマハウス他で全国順次ロードショーとなります。
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