監督・プロデューサー:ビル・ギャラガー
撮影:ニッキー・ブラムリー、ピーター・グメ、ジェイコブ・ベンジャミン・アテニー
脚本・編集:ビル・ギャラガー、エリック・ダニエル・メッツガー
音楽:エドゥアルド・アラム
製作総指揮:ジェイ・ナライン、リンジー・ナライン
出演:グオル・マディング・マケア(グオル・マリアル)、ラスティ・コフリン、コーリー・イーメルス、ブラッド・プア他
配給:ユナイテッドピープル 宣伝:スリーピン 原題:Runner
2020年/アメリカ/英語/88分/カラー/16:9
©Bill Gallagher
力強く感動的な実話に心をさらわれる! ── ハリウッド・リポーター誌
走ることを、諦めない。
難民からオリンピック選手になったグオルは次世代のためにも走り続ける。
「このままでは目の前で息子が死んでしまう。」戦争の続くスーダンはどこもが戦場で、子どもはさらわれ、家は燃やされていた。8歳のグオル・マリアルの命を守るために、両親は苦悩の末、彼を村からたった一人で逃がすことにした。戦場をさまよい歩くグオルはやがて武装勢力に捕まってしまう。“逃げよう”。彼は夜明け前、走って逃げることに成功する。その後4年間、スーダン南部を放浪する。幸運にも難民キャンプで保護された彼は、16歳でアメリカへ移民するチケットを手にする。飛行機に乗るのも初めてだった。“もう逃げなくていい”。新しい人生の始まりだった。高校に入学した彼は陸上部で走ると他を圧倒。その後、初めて走ったマラソンで2012年ロンドン五輪出場条件タイムをクリアしてしまう。まるで走ることが彼の運命だったかのように──。
“この奇跡を僕だけではなく君たちにも経験してほしい”
オリンピックで走る資格を得たものの、南スーダンが建国されたのはロンドン五輪開催の一年前。国内オリンピック委員会がなく、代表する国がなかった。出場は困難に思われたが開催直前に奇跡が起こる。国際オリンピック委員会(IOC)が“国のない男”といわれた28歳の彼の個人参加選手としての出場を大会直前に認めたのだ。かつては逃げるために走っていた彼は、祖国南スーダンの人々の期待を背負い走り、完走する。その後、アメリカの市民権を取得した彼は、20年ぶりに両親との感動の再会を果たし、次の目標に向かって走り続けていく。不屈の精神で走り続けるグオルの人生に感動せずにはいられない感涙のドキュメンタリー。
アンバサダー:友成晋也(元JICA南スーダン事務所長、一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構代表理事) 解説文
「出来ないから嘆くのではなく、出来ない中で何が出来るかを考え、一歩を踏み出すことが未来を大きく変えるという大切なメッセージが胸に刻まれました。」
高橋尚子(シドニー五輪女子マラソン金メダリスト)
「戦争のさなかに生まれ、故郷を破壊され、兄弟を殺され、自らの命も奪われそうになる。与えられた壮絶な運命に「走る」ことで生きようとするグオルはなぜそこまで強くいられるのか。五輪出場という夢をかなえた彼が「走る」ことで伝えるメッセージは、難民がただ困難に翻弄される人ではなく、自ら生き抜くことを選んだ誇り高い人間であることを教えてくれる。」
コメント一覧長野智子(キャスター)
ウッズホール映画祭 2019 観客賞、オープニングナイト映画
ブリッケンリッジ映画祭 2019 観客賞(2nd place)、ベストヒューマンスピリット賞
ネープルズ国際映画祭 2019 観客賞、審査員賞(ベストドキュメンタリー)
ニューベリーポート映画祭 2019 観客賞、ベストニューイングランド賞
ポート・タウンセンド映画祭 2019 審査員特別賞
ローンスター映画祭 2019 最優秀作品賞
フェアホープ映画祭 2019 最優秀ドキュメンタリー賞
ドクスランド映画祭 2019 オープニングナイト映画
ブリッケンリッジ映画祭 2019 観客賞(2nd place)、ベストヒューマンスピリット賞
ネープルズ国際映画祭 2019 観客賞、審査員賞(ベストドキュメンタリー)
ニューベリーポート映画祭 2019 観客賞、ベストニューイングランド賞
ポート・タウンセンド映画祭 2019 審査員特別賞
ローンスター映画祭 2019 最優秀作品賞
フェアホープ映画祭 2019 最優秀ドキュメンタリー賞
ドクスランド映画祭 2019 オープニングナイト映画