映画レビュー | サヘル・ローズ(タレント/女優)

ドラマのような、ストーリ展開。何度もフライヤーを確認して、ドキュンメンタリーなんだと。
しきたり とはいえ女として生まれたからには『値段』をつけられるのは悲しみを越えて憤りを感じた。
ソニータの人生、道が拓かれていくのには理由がある。ソニータだから訴えられる。
彼女がラップで語りかける言葉には、悲鳴と攻撃性にあふれている。
だが、そこに共鳴できて、見ている私達が心を締め付けられるのには、この90分間の作品をみていくうちに、ソニータに触れて、抱き締めたくなる。
一緒に笑って、泣いて、怒って、喜んで。いつの間にか、わたしもソニータの中へ、側にいっていたから。
この映画を通して、犠牲になることが、親への恩返しではない。自分のために生き抜くことが、生まれてきたことへの、恩返しなのだ。

サヘル・ローズ
タレント/女優

1985年、イラン生まれ。8歳の時に養母とともに来日。
高校時代から芸能活動を始め、J-WAVEでラジオDJデビューし、
女優、タレント、キャスターとしてTV、ラジオ、映画、舞台と活動中。
現在、「探検バクモン」(NHK総合)進行役、「サヘル・ローズのイチオシNIPPON」(BS12)、「ノンストップ!」(フジテレビ) いいものプレミアムのコーナーなどにレギュラー出演中。
映画「東京島」(’10)、「ペコロスの母に会いに行く」(’13)、「振り子」(’15)、「みんなエスパーだよ!」(’15)、「西北西」(’16)、
舞台「メルシー!おもてなし~志の輔らくごMIX~」(’16)などに出演し、女優としても幅広く活動を展開。
来年1月の舞台「時代はサーカスの象にのって」に出演予定である。