ハーフ達

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デイビッド は、ガーナの小さな村で、ガーナ人の母親と日本人の父親の間に生れました。ガーナで6年過ごした後、東京へ移りましたが、両親は日本の新しい生活に慣れず、デイビッドが10歳の時に別れました。その後、デイビッドは8年間、二人の兄弟と一緒に養護施設で育ちました。デイビッドは20代になって間もなく、初めてガーナに戻りました。そこで発見したのはあまりにも異なる2つの祖国でした。日本で育った事を幸運と思いました。今、彼はガーナに学校を建てる資金を集めるための活動をしています。

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ソフィアは生涯はシドニーで過ごし、日本での記憶は、子供の頃、親戚を訪ねて行ったことしかありません。27歳の時、自分の日本人のルーツを探求しようと、友達、家族、仕事などを残して東京に移りました。日本語を一から学ぼうとする傍ら、日本の生活に慣れるよう固い決意で取り組んでいます。果たして 日本での生活 は、ソフィアが長年胸に抱いた期待に沿うのでしょうか?日本の生活に慣れるでしょうか?日本でしばらく生活をしてみて、自分のアイデンティティをどのように 再認識するのでしょうか?

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ガブリエラ(メキシコ人)と大井哲也(日本人)は、アメリカで留学中に出会いました。恋愛をし、結婚した後、名古屋に移りました。2002年には男児アレックスが生まれ、その2年後には女児サラ誕生。9歳のアレックスと7歳のサラは日本の小学校に通っています。ガブリエラはどうしたら子供たちがスペイン語、日本語、英語の3カ国語を維持できるのかと考え、名古屋のインターナショナルスクールに行かせるべきかどうか検討し始めました。アレックスは、同級生たちからハーフと言っていじめられ、そのストレスから身体にいろいろな症状が現れています。大井一家を通して、多文化家族が直面する困難な決断に迫られる厳しい現状を作品はとらえます。

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ベネズエラ人と日本人の間に生まれたエドワード(エド)は、多文化な日本を夢見ます。神戸の母子家庭で育ったエドは、インターナショナルスクールで教育を受け、周りの日本人社会から疎外感を感じ、大学に行くためにアメリカに渡りました。当時、エドは日本には二度と住む事は無いと思いましたが、数年後に老いた母の世話をするために日本に戻りました。そこで日本でも多人種の人たちのネット上のコミュニィティーが活発なのを発見し、ミックスルーツ関西(MRK)を立ち上げました。エドはMRKを通して、社会との対話や日本の人口変化の理解等を進めて、彼の夢である日本社会に多人種、多文化への関心を高めようと活動をしています。

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房江は外見からはハーフだと分からないかもしれません。神戸出身で、日本に帰化した韓国人の父親と日本人の母親の間に生まれました。15歳になるまで房江は完全な日本人だと信じて育ちました。あることがきっかけで自分の戸籍を見た際に、韓国ルーツがあることを知り、母親に問い詰めました。自分自身のミックスルーツを知ったのは、房江にとって大きなショックでした。事実を知った後、日本と韓国の文化の違いに強い関心を持ちました。20年たった今も、日本社会で韓国と日本の両方のルーツを持つことに葛藤があります。現在、ミックスルーツ関西に参加して、活発な活動を続けています。地域でのイベント等の企画を手伝うことで、房江のような子供たちが、自身のミックスアイデンティティを受け入れられるよう手助けをしていると強く感じています。