明日から公開の『#2040地球再生のビジョン』。試写を見させて頂いた。
今ある技術だけで、気候変動も生物多様性も解決に向かう2040年が実現できるイマジネーションが膨らむ、希望の映画。
今の子供が大人になる15年後。いろんな常識が今と変わっているはず。「できる」と思ってやった方が絶対いい。 https://t.co/G0sXtYpWeZ— Seita Emori(気候変動の解説のおじさん 江守正多) (@seitaemori) January 9, 2025
こうした愛と希望に満ちた、変革と再生の物語をぼくは待ち望んでいた。
子どもたちに、希望を、明るい未来を、語れなくなっていた大人たちよ。ぜひ、あなたにとって大切な子どもを連れて、この映画を見にいってほしい。そして帰りにおいしいものをご馳走してあげてほしい。そしてその子に、この映画で世界中のたくさんの子どもたちがやっていたように、「自分はどんな世界に住みたいか」を語らせてあげてほしい。そしてそれを十分聞いたら、今度はあなた自身が、「その子にどんな世界に住んでほしいか」を語る番だ。
映画の冒頭で、監督で主演のデイモン・ガモーは、人類の生存を危うくするような深刻な問題を前に絶望感やシニシズムが広がる今だからこそ、幼い子どもを育てるひとりの親として、それとは違う物語を語ってやりたいのだと言う。しかし、それは絵空事ではない。彼が挑んだのは、今世界に実在する最良の策だけを採用したら、2040年の世界がどうなるのか、を描くこと。
ポール・ホーケン、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、ケイト・ラワース・・・といったぼくのヒーローたちが次々に登場して、実現可能な明日を語ってくれる。
ホーケンによれば、すべての分野をリジェネラティブ(大地再生型)にすることが鍵だ。特に農業は、二酸化炭素の排出を止め、炭素を隔離する「両方が可能な分野」であり、また、海藻を軸とする海洋農業で海を再生させ、100億人分のタンパク質が提供できる、と。
ヘレナは経済の仕組みをローカル化することが鍵だという。ローカルな大地再生農業で使用する土地、水、電力を驚くほど減らせ、収穫量を大幅に増やせる、と。「マスコミの報道ではなく、現実に目を向ければいたるところに驚異的な希望の光が見えるはずよ」
映画の最後に、ぼくたちはデイモンとともに、こう確信するだろう。
「実現のために必要なものは、すべて、既にある」
さあ、この再生のビジョンに向けて、動き始めよう。
明日から公開の『#2040地球再生のビジョン』。試写を見させて頂いた。
今ある技術だけで、気候変動も生物多様性も解決に向かう2040年が実現できるイマジネーションが膨らむ、希望の映画。
今の子供が大人になる15年後。いろんな常識が今と変わっているはず。「できる」と思ってやった方が絶対いい。 https://t.co/G0sXtYpWeZ— Seita Emori(気候変動の解説のおじさん 江守正多) (@seitaemori) January 9, 2025