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Photo Exhibit写真展

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映画『手に魂を込め、歩いてみれば』に登場するパレスチナのガザ地区に暮らしていたフォトジャーナリスト、ファトマ・ハッスーナさんの写真展を、外国特派員協会(FCCJ)他で開催することになりました。 「太陽のような存在だった」とファルシ監督が語るファトマは、破壊と悲嘆が覆う世界の中でも、人々の営みと希望の光を見出そうと、シャッターを押し続けていました。 彼女はこう語り、カメラを手放すことはありませんでした。 「今こそ、この戦争を撮って世界に見てもらわなければならない。苦しみをすべて記録するの。他に誰がやるの?」「撮り続けなきゃいけないの。そうしてこそ、私自身でいられるし、子どもたちに伝えられるから。」 ファトマの写真は、単なる報道を超え、「生きること」「伝えること」の尊さを強く訴えかけます。無数のニュースに埋もれてしまう人々の生活や苦悩、そしてかすかな希望を映し出すその眼差しは、私たちが共に見つめるべき現実そのものです。写真が持つ力、そして一人のフォトジャーナリストの勇気と遺した作品を通して、紛争や分断を越えて「人間の尊厳」とは何かを考える機会になればと願います。ぜひ映画に加えて、ファトマの写真をご覧ください。



今こそ、この戦争を撮って世界に見てもらわなければならない。苦しみをすべて記録するの。他に誰がやるの?

ファトマ・ハッスーナの言葉(映画『手に魂を込め、歩いてみれば』より

ファトマ・ハッスーナ Fatma Hassona

ガザ出身のパレスチナ人フォトジャーナリスト。応用科学大学でマルチメディアを専攻し、卒業。タメル・コミュニティ教育財団でフォトグラファーとして勤務する傍ら、文学グループ「ヤラアト・アル・アダビ」の編集チームメンバーとしても活動した。その後、ウーマンズ・アフェアーズ・センター・ガザ(WAC)で写真家として活動し、プラン・インターナショナルの「She Leads」プログラムにも参加。彼女の作品はガザ各地で展示され、多くの人々の共感と関心を呼んだ。2025年4月15日に自身が登場する映画『手に魂を込め、歩いてみれば』がカンヌ映画祭に正式出品されるとの知らせを受けた翌日、ガザ市東部アル・トゥッファーハ地区の自宅がイスラエル軍の空爆を受け、彼女は命を奪われた。25歳になったばかりだった。

Location
開催場所


開催場所:外国特派員協会(FCCJ)
東京都千代田区丸の内3-2-3の丸の内二重橋ビル5階(アクセス)
開催日:2025年11月29日(土)~12月5日(金)10時から午後9時
日曜閉館、土曜日の入館は地下一階エレベーターからお願いします。
入場料:無料(どなたでもご来場いただけます)
主 催:外国特派員協会(FCCJ)、ユナイテッドピープル株式会社 写真提供:ユナイテッドピープル


開催場所:ピースボート地球一周の船旅 2025年12月 Voyage122 船内
開催日:2025年12月14日(日))~2026月3月31日(火)
鑑賞料:無料
写真提供:ユナイテッドピープル

© Fatma Hassona