映画『シャイン』主人公モデルのドキュメンタリー。2018年3月3日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!

作品概要

人生は美しい!輝かしい!デイヴィッドは笑顔で出会った全ての人を祝福する天性のピアニスト

映画『シャイン』のモデルの愉快なリアルライフが今、明らかに!

伝説的なピアニストでアカデミー賞受賞作『シャイン』のモデルとなったデイヴィッド・ヘルフゴットは、小さい頃から厳格な父からピアニストになるべく英才教育を受け、神童と言われる天才的ピアニストだった。10代で数々のコンクールで入賞し、神童と讃えられる存在となっていた。世界屈指の音楽大学、英国王立音楽大学に特待生として進学し、音楽の殿堂ロイヤル・アルバート・ホールではチケットを完売させる。そのコンサートでは、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」を演奏し、大成功を収める。しかし、直後に精神病に陥り、11年もの歳月をピアノに触れることなく陰鬱な人生を神経科病院で過す。その後、不安定な精神を抱えながらも、ワインバーのピアニストとして働き、社会復帰への道を歩み始めていた。

ギリアンへの突然のプロポーズ。響きあうように2人は歩み始める。

そんな彼に突然人生の大きな転機が訪れた。その後、妻となるギリアンとの出会いだった。出会った翌日にプロポーズされたギリアンは、唐突な出来事に戸惑いながらも、情熱的で人懐こいデイヴィッドにだんだんと惹かれていき、深く愛するようになる。少年のようにはしゃぎ、ユーモアに溢れ、誰とでも握手しキスをしてしまいながらも時折人生哲学を語る風変わりで愛らしいデイヴィッドを愛さずにはいられなかったのだ。愛妻ギリアンの助けを得て、デイヴィッドはコンサートへのカムバックを成功させていく。ドイツ、シュトゥットガルト交響楽団のヨーロッパ・コンサートツアーで彼は、感情溢れる情熱的な演奏を披露し、観客を感動の渦に包み込んだ。映画『デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり』は、そんな天性のピアニスト、デイヴィッドと彼を深く理解し、愛して寄り添う妻ギリアンとの間の深い愛についての映画である。

2018年3月3日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!

背景

伝説的なピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットは、現代の卓越した音楽家の一人である。ポーランドからオーストリアに移民した厳格な父から、ピアニストになるべく英才教育を受けた。才能を発揮し、10代でABC器楽声楽コンクールにて6度の入賞を果たし、注目を集めた。神童として讃えられたデイヴィッド・ヘルフゴットは、若くしてロンドンの英国王立音楽大学の特待生となり、その名声が正しいことを証明する。しかし、1970年にラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」でロイヤル・アルバート・ホールのチケットを完売させ大成功を収めた時には、すでに強い精神的・心理的な問題と格闘していた。その後、完全に神経衰弱状態に陥り、1971年にオーストラリアに戻る。そして彼は、統合失調感情障害との診断を受け、およそ11年にわたり様々な神経科病院や施設を転々とする。ピアノを奪われたこの時期、彼にとって最悪だったことは「内なる音楽」の喪失であり、これを再び獲得するには長い時間を必要とした。

デイヴィッドは1980年代初めに、パースのワインバーのピアニストとして、公での演奏を再開する。「靄が晴れ、再び耳が聞こえるようになりました。私は再び生き返ったのです。」と、彼は回想している。後に夫人となる15歳年上のギリアンと知り合った1984年、デイヴィッドに大きな転機が訪れる。ギリアンは、内面的・対面的に混乱状態にある彼に、愛情、静寂、そして安定をもたらしたのである。

デイヴィッドはギリアンの助けを得てコンサートピアニストとして活動的な生活を復活し、彼が長年追い求めてきた「内なる音楽」を再び見出す。デイヴィッド・ヘルフゴットは、小規模なコンサートへの出演を経た後、1986年にオーストラリアでの公演ツアーを行ってチケットを完売させ、続いてドイツとデンマークでコンサートを行い、コンサートの舞台への偉大なるカムバックを成功させる。オーストラリア人映画監督スコット・ヒックスは、コンサートを終えたデイヴィッド・ヘルフゴットのもとを訪れ、デイヴィッドに魅せられた彼はデイヴィッド・ヘルフゴットについての映画を撮ることを決意する。そして10年後の1996年に完成した映画『シャイン』は、世界中で大ヒットし、主演したジェフリー・ラッシュはアカデミー賞主演男優賞を獲得した。

「人生の中でこのような経験をする人は多くないわ。アカデミー賞受賞式で、デイヴィッドが喜色満面の大喜びの顔で、ミスがなかったとはいえない「熊蜂の飛行」を演奏して会場を熱狂させた姿を見て、私は言葉では表せない感謝と喜びで満たされたの。」
と、ギリアン・ヘルフゴットは言う。

『デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり』は、傑出した稀有の音楽家であり、インスピレーションを与えてくれる人物、デイヴィッド・ヘルフゴット初のドキュメンタリー映画である。監督のコジマ・ランゲは、彼のシュトゥットガルト交響楽団とのヨーロッパ・コンサートツアーに同行し、私達にデイヴィッド・ヘルフゴットの魅惑的な世界の一端を見せてくれる。彼は常に感じたことを演奏し、思ったことを表現し、その感情溢れる音楽は人の心をつかんで離さない。彼の千変万化の他に類を見ない個性は、演奏に見事に表情を現す。ベートーベンの「熱情(アパショナータ)」から彼の運命の作品であるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」に至る作品に、彼の情熱や精神の深みを体験することだろう。

監督/脚本:コジマ・ランゲ 撮影:ユトゥ・フロイント
編集:インゲ・シュナイダー 音声:マグヌス・プフリューガー
出演:デイヴィッド・ヘルフゴット、ギリアン・ヘルフゴット
配給:ユナイテッドピープル
2015年/ 100分/ドイツ/ドキュメンタリー
©UteFreund

誰とでもハグやキス。少年のように飛び跳ね、はしゃぐデイヴィッドは・・・実は哲学的で天才的なピアニスト!
笑顔が大事だ 心配はないよ
前へ進んで明るい未来を目指そう
心の平和こそ楽園だ
勇気を持てば世界は開かれるんだ
デイヴィッド
私たちは毎晩 寝る前にお互いに感謝の言葉を伝えるの
“感謝”こそ人生を幸せに生きる秘訣よ
ギリアン