2023年4月22日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 ユナイテッドピープル配給

夢は叶えることができる。
“アフリカの時代”が来ると私は言うけど笑わないで ─ インナ・モジャ

アフリカのサヘル地域は砂漠化が進む地球上最も脆弱な場所の一つ

世界平均の1.5倍の速さで気温上昇しているアフリカのサヘル地域は、気候変動に直面している地球上で最も脆弱な場所の一つである。その影響で起こる砂漠化、干ばつなどの深刻な土地劣化や、食糧不足が引き起こす紛争の過激化などにより、生活が脅かされ人々は移民を余儀なくされている。加速する気候変動を食い止めるため、2007年よりアフリカの国々主導により大陸を8,000kmにわたって横断する人類史上最大規模の植林プロジェクト、グレート・グリーン・ウォール(緑の長城)計画が開始した。完成すれば地球上最大の生きている建造物となり、サヘル地域コミュニティに対し、食糧や経済的機会を提供し、多くの人々の生活を改善する世界的奇跡となるだろう。

インナ・モジャが音楽でアフリカをつなぎ、人々を勇気づける

気候変動の問題を解決し、壮大なアフリカ・ドリームを成功させるため、マリ出身の世界的ミュージシャン、インナ・モジャがアフリカ横断の旅へ。セネガルからエチオピアまでの道中、セネガルのヒップホップの創始者ディディエ・アワディ、マリのブルース・バンドのソンゴイ・ブルースや、ナイジェリアのポップスターで紛争の影響を受けている少女や女性を支援するワジェなどと楽曲を制作し、各地でライブを重ねていく。「紛争で危険にさらされるのは常に女性」だからと、特に女性支援に情熱を燃やす彼女は、紛争孤児の少女たちと出会うなどして、現実の過酷さに衝撃を受けつつも、「夢を信じてほしい」と、夢を抱けるアフリカのためにメッセージを発信していく。

セネガルからジブチへ。アフリカを横断する8,000kmの壮大な植林計画。

監督・脚本:ジャレッド・P・スコット
脚本:サラ・マクドナルド、アレクサンダー・アセン
プロデューサー:サラ・マクドナルド、ジャレッド・P・スコット、ニック・ノース、チャーリー・W・フェルドマン
製作総指揮:フェルナンド・メイレレス、サラ・マクドナルド、アレクサンダー・アセン、セア・ゲスト、シアン・ケヴィル、ファブリツィオ・ザーゴ、カミラ・ノルトハイム・ラーセン、クロード・グルニツキー
共同製作総指揮:インナ・モジャ、マルコ・コンティ・シキッツ、ジュリア・ブラガ
撮影監督:ティム・クラッグ
編集:ピラール・リコ
オリジナル曲と追加音楽:インナ・モジャ
音楽:チャーリー・モール
出演:インナ・モジャ、ディディエ・アワディ、ソンゴイ・ブルース、ワジェ、ベティ・G 他
提供:セビルインターナショナル 制作:メイクウェーブス
協力:砂漠化対処条約(UNCCD)協力(日本):国連UNHCR協会  配給:ユナイテッドピープル 原題:The Great Green Wall
2019年/イギリス/92分/ドキュメンタリー © GREAT GREEN WALL, LTD

インナ・モジャ プロフィール

パリで活躍する、西アフリカ、マリ共和国出身の女優、歌手、環境活動家。砂漠化対処条約(UNCCD)ランド・アンバサダー。フランス語圏の西アフリカとフランスで強い人気を誇る。サヘル地域の変革に尽力している若者のリーダー。彼女の音楽、情熱、そして人道的な活動は、世界中の聴衆の心を動かいている。
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グレート・グリーン・ウォールについて

「グレート・グリーン・ウォール」は、紛争、干ばつ、テロ、食糧不足など様々な問題で疲弊しているサヘル地域に、豊かな生態系を復活させ、肥沃な土地を作り、サヘル地域の数百万人の生活を変革することを目的に開始されたアフリカ主導によるプロジェクトです。西はセネガルから東はジブチまで、全長8,000kmもの植林を実施する計画で、ブルキナファソ、チャド、ジブチ、エリトリア、エチオピア、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、スーダンの11カ国で植林計画が進行しています。アフリカ連合委員会と汎アフリカ機関のリーダーシップのもと、アフリカ諸国と国際的なパートナーが結集しています。この画期的な取り組みを支援するために、80億ドル以上の資金が集められ、誓約されています。
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