ガザ出身医師ドキュメンタリー『私は憎まない』公開決定!
去年10月7日に始まったハマス・イスラエル戦争以後、ユナイテッドピープルは、ガザで起きていることについて、関心を持ち続けていただきたい、そして停戦を願い、ガザ関連のドキュメンタリーを合計3作品配給して参りました。
そして、この10月で戦争開始から1年となるタイミングで弊社は、ガザ関連4作品目となるドキュメンタリー映画『私は憎まない』を10月4日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開することをお知らせ致します。
本作の主人公は“中東のガンジー”などと評される著名な平和活動家でガザ地区の難民キャンプ出身の医師、イゼルディン・アブラエーシュ博士です。
自身の娘3人が殺された経験がありながらもイスラエルとパレスチナ間の憎しみの連鎖を断ち切るため、「医療でイスラエルとパレスチナの分断に橋を架ける」と平和活動を続けている功績から、5度ノーベル平和賞にノミネートされている方です。
ぜひ劇場でご覧ください。
■『私は憎まない』
~平和と人間の尊厳を追求するガザ出身医師の誓い~
3人の愛娘を殺されてもなお共存の可能性を信じ、ヒューマニティに基づき
行動するガザ地区出身の医師、アブラエーシュ博士に迫るドキュメンタリー
●「医療でイスラエルとパレスチナの分断に橋を架ける」
ガザ地区の貧困地域、ジャバリア難民キャンプ出身の医師で、パレスチナ人としてイスラエルの病院で働く初の医師となったイゼルディン・アブラエーシュ博士は産婦人科でイスラエル人とパレスチナ人両方の赤ちゃんの誕生に携わってきた。「ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒の赤ちゃんの違いは?みんな同じく生まれたての赤ちゃんだ」と、共存が可能であることを自らの医療で体現してきた。彼は、ガザからイスラエルの病院に通いながら、病院で命が平等なように、外の世界でも同じく人々は平等であるべきだと、分断に医療で橋を架けようとする。しかし、両者の共存を誰よりも望んできた彼の赦しと和解の精神が、究極の試練にさらされる。
●「暴力に暴力で対処しても問題は解決しない」
2009年1月、アブラエーシュ博士の自宅がイスラエル軍の戦車の砲撃を受け、3人の娘と姪が殺害されてしまうという悲劇が彼を襲う。砲撃直後、博士の涙の叫びの肉声はイスラエルのテレビ局が生放送され、イスラエル中に衝撃と共に伝わった。翌日、テレビカメラの前で、博士は突然憎しみではなく、共存について語りだす。その後、正義を求めてイスラエル政府を訴え、娘の死の責任を追求するも、決して復讐心や憎しみを持たない彼の赦しと和解の精神は、世界中の人々に感動を与え、数え切れないほどの賞を受賞し、“中東のガンジー、マンデラ、キング牧師”とも呼ばれる存在となる。自伝『それでも、私は憎まない』は世界的ベストセラーとなった。しかし、2023年10月7日のハマスのイスラエルへの攻撃、それ以降のガザへの攻撃を経て、彼の信念は再び試されることになる。
監督:タル・バルダ
脚本:タル・バルダ、ジェフ・クライン、サスキア・デ・ボア
プロデューサー:ポール・カデュー、マリーズ・ルイヤー、イザベル・グリッポン、タル・バルダ
製作総指揮:マヤ・カデュー=ルイヤー、マルタン・カデュー=ルイヤー、マリーズ・ルイヤー
撮影:ハンナ・アブ・アサド 編集:ジェフ・クライン
音楽:ロベール・マルセル=ルパージュ サウンドデザイン:マルタン・カデュー=ルイヤー
登場人物:イゼルディン・アブラエーシュ、クリスティアン・アマンプール、シュロミ・エルダー 他
制作:Filmoption 配給:ユナイテッドピープル
92分/カナダ・フランス/2024年/ドキュメンタリー
2024年10月4日(金)アップリンク吉祥寺 他にて全国順次ロードショー