監督:ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー
プロデューサー:カトリーヌ・A・サールストロム、キャスパー・アストラップ・シュローダー
出演:ビャルケ・インゲルス、ウラ・レトガー他
撮影:ヘンリク・ボーン・イプセン、ユッタ・マリー・イェッセン、キャスパー・アストラップ・シュローダー他
編集:ライケ・セリン・フォクダル
脚本:ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー
音楽:ラスムス・ウィンター・イェンセン 原題:Making a Mountain
制作会社:グッドカンパニーピクチャーズ
配給:ユナイテッドピープル
2020年/デンマーク/51分
©2020 Good Company Pictures
コペンヒル。世界初!スキーが楽しめるゴミ処理発電所へようこそ!
ここはコペンハーゲンに出現した新たな観光名所。
ゴミ処理発電所でありながらスキー場を併設する世界初で世界最大規模の建造物!
スター建築家ビャルケ・インゲルスがクレイジーな発想でコンペを勝ち抜く
2011年、デンマークの首都コペンハーゲンにある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペ結果発表会が行われた。満場一致で優勝者を発表する際、アマー・リソース・センターCEOのウラ・レトガーは歌い出すほど興奮していた。白羽の矢が立ったのは、デンマークのスター建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所。彼らのアイデアは飛び抜けて奇抜で、巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものだった。しかし、カメラは完成までの過程で、苦難の連続を追うことになる。ゴミ焼却発電所とスキー場はどう建造物として共存出来るのか?予算内に完成出来るのか?次々と疑問や課題が山積みになっていく──。
誰も行きたがらなかったゴミ処理場が観光名所に!
難題を乗り越え2019年10月、コペンハーゲンに新しい“山”が誕生。完成に9年。かかった費用は約5億ユーロ。デンマークの景色を楽しめるこの山「コペンヒル」の標高は85m、全長450mでゲレンデ幅は60m。4つのリフトでスキーが楽しめる。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。屋上にはレストランやハイキング・ランニングコース、壁には世界一高い85mのクライミングウォールが設置されている夢のような施設だ。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。
ビャルケ・インゲルス プロフィール
ビャルケ・インゲルスはデンマーク生まれの建築家。2005年にビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)を創業。2011年、ウォール・ストリート・ジャーナルマガジンによりイノベーターオブザイヤーに選出。トヨタ自動車の実証都市建設プロジェクト「Woven City」の設計担当。