1月14日(土)シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー 配給:ユナイテッドピープル

理想と現実との間にたち現れた「山」とそこに響く歓声は、ゴミを視界の外に排除する上に成り立つ現代社会の「快適さ」を根底から覆す可能性に満ちている。

開沼博東京大学大学院情報学環・学際情報学府 准教授

ゴミ処理における毛五毛作(ゴミ処理、リサイクル、発電、熱供給、スラグの資源化)にも飽き足らず、そこを『山』に見立てることで生まれる新たな視界、文化、そして公と私の融合。
当たり前を疑い、あったらいいなを臆することなく実現するデンマーク・スタイルがここにも。

ニールセン北村朋子文化翻訳家/Cultural Translator

いかにもデンマークらしいプロジェクトのひと言。
また、非常にクリエイティブであること、縦割りを越えて柔軟でアジャイルに進められていること、市民(ユーザー)から見たまちづくり全体の視点が貫かれていること、何よりもデモクラシーに支えられていること。
映画には出てきませんが、デンマークのゴミ焼却場は全てコジェネになっており(小規模なものはボイラーのみ)、発電とともに地域熱供給の重要な熱源になっていて、デンマークの再エネ100%への重要な役割を担っています。

飯田哲也環境エネルギー政策研究所(ISEP) 所長

初めてコペンヒル構想を聞いた時、ビャルケの天才ぶりと奇想天外な課題解決アプローチに感動したのを覚えている。この超先進的プロジェクトが様々な難題を乗り越えながらついに現実に建設されるまでの道のりを見られて、めちゃくちゃ楽しかったし勉強になった!

Sputniko! /スプツニ子!アーティスト/ 東京藝術大学デザイン科准教授

建築家ビャルケ・インゲルスの創造的で革新的なプロジェクトは、日本でも有名だ。でもその制作プロセスはこの映画を見るまでブラックボックスだった。
予算オーバーでも創造性を重視するか、予算内に納めるか。だした答えは明快。「だって人々はインゲルス作品を見にくるのよ!」そう、常識と戦いつづけるのだ。

林 千晶株式会社Q0 代表取締役社長