7月15日に、ピースボートセンターで本作『ポバティー・インク』の試写会を開催しました！
ピースボートとは、地球一周/世界一周をはじめ、国際交流の船旅をコーディネートするNGOで、ボランティアスタッフの方々と共に、世界と出会い地球を体感することができる、クルーズや国際協力活動を展開しています。
http://peaceboat.org
今回の試写会に参加いただいたのは、ピースボートスタッフの方、ピースボートに過去に乗船したことがある方、これから乗船予定の方々で、国際交流や貧困問題等について、関心が高いみなさんでした。また、ピースボートでの活動の一つとして、募金活動も行なっていて、それに実際に携わっている方も参加者のなかにはいらっしゃいました。
鑑賞後のアンケートで、「本作を観てよかったか」尋ねたところ、9割弱の方が、「非常によかった」「まあまあよかった」を選択してくださいました。
その理由としては
- 募金にしても、現地の人がどう思っているかもわからずに、助けたい、協力したい、というこちらの意志だけですることが、本当にいいことになるのか、あらためて考えるきっかけになった。
- あらためて支援するだけではダメだと思った。貧国＝アフリカという支援している側の固定概念を変えること、現地の人がしてほしいことに耳を傾けることが大切であると改めて思った。
- 支援の枠組みがわかってよかった。
- 寄付が貧困な人々の未来を奪っているとはまったく思わなかった。まったく知らないことを知れたのは嬉しい。
- 概念として理解していたことを実際の具体例をもとに深く理解することができた。
- 視野がまた広がった！根本的な原因、要因を見極めて、協力（支援ではなく）していくべき。自立支援。
- 良かれと思って寄付していることが、いかに上から目線の行為であるかと考え直した。
- 寄付をするのをためらう人が出るかもしれない。お金を出すことしかできない人は、出すことが重要。
といった声がありました。
また、映画を見たことで、寄付や国際援助に対する考えやイメージが変わったかを尋ねたところ、「私たちが考える支援と、実際に支援を必要としている人々との需要が遠いことに気づいた」「ストレートな気づきではなく、相手を思いやり、自分の行動をとらえたいと思った」などの理由から、「かなり変わった」と答える方もいらっしゃれば、「最近の自分が感じ、おもっていたことと一緒だった」「以前から知っていた事実が多かった」という方もいらっしゃいました。
さらに、この映画を家族や友人に薦めたいか尋ねたところ、94％の人が「非常にそう思う」「そう思う」と答えてくださいました。
特に、紹介したい相手としては
・NGO職員
・世界一周経験者
・ボランティアや支援をしたいと思っている人
・所属しているサークル（難民支援にも関わっている）
・ピースボートセンターの仲間たち
・これからピースボートに乗る人
といった意見がありました。
最後に、映画全体の感想には、以下のような声がありました。
- 支援のあり方について考えるいい時間になった。良かれと思ってやることも、すべてがうまくいくことばかりではないと思った。
- あらためて貧困について考えさせられた。一度現状を見たことがあるが、現地の人が何がしてほしいことで、自分にできることが何かを考えることが大切なんだと思った。
- 良いことと言われる行為の闇の部分はそう簡単には知ることができないんだと思った。
- NGO活動の実際など、詳しく知れてよかった。とても衝撃を受けた映画だった。
- よかれと思って物資を送っているのも、長期的にみたら、現地の人の仕事を奪ってしまっているんだとか、考えがなかったから、知れてよかった。与え続けるだけじゃなく、その先も考えていこうと思った。
- 支援のあり方、国際協力のあり方を、もう一度見直そうとおもった。結局世界はそうあるべくして貧富の差があるのかなとあらためて思った。
- インタビューに出ていた人は英語を話す現地のエリートたちばかりなので、もう少し、現地の貧しい人の話が知りたかった。
- 今後の支援活動をやめてしまう人も現れる可能性がある映画だとおもった。
試写会にご参加いただいた皆様、ありがとうございました！！
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今回の試写会は、参加条件がありましたが、普段ピースボートでは、一般向けにも定期的にイベントを開催しています。国際協力や戦争・紛争、人種差別等、さまざまなテーマで開催されているので、ぜひチェックしてみてください。
http://peaceboat.org/event.html
