10日11日は、国連が定めた「国際ガールズ・デー(International Day of the Girl Child)」です。世界の国々の女子(18才未満)の多くが経済的、文化的な理由により学校に通えず、10代前半での結婚を余儀なくされ、貧困の中で暮らしています。世界の貧困層の7割は女性だともいわれています。
この状況の改善を目指し、女子のエンパワーメントを目的に生まれた日が「国際ガールズ・デー」です。この日に、アフガニスタン難民少女として、イランに逃れ、16歳で家族のために結婚を強いられた魂のラッパー、ソニータについてのドキュメンタリー映画『ソニータ』(ユナイテッドピープル配給)の特別先行試写会を、10月21日(土)からの劇場公開に先立ってDMM.com新社屋イベントスペースにて開催します。
映画上映後に、UNHCRイラン事務所マシュハド支所、所長などを歴任されてきた、UNHCR駐日事務所、川内 敏月副代表(法務担当)と、国連開発計画(UNDP)を経て、フリーのジェンダー/開発政策専門家、アドボカシー・スペシャリストとして、国際機関、省庁、開発援助機関、NGO、研究機関、メディアなどで幅広く活動中の大崎麻子さんから、世界における女性の置かれた現状についてお話を伺います。
去年の難民映画祭で上映され、サンダンス映画祭2016ではグランプリ&観客賞受賞をダブル受賞している映画『ソニータ』を劇場公開前に観られる数少ない機会となります。ぜひ、多くの皆様のご応募をお待ちしております。
【イベント概要】
日時:
10日11日(水)19時00分~21時15分 (開場 18時30分)
※要事前申し込み
※30分以上遅れた場合はご入館いただけません。
場所:
DMM.com新社屋イベントスペース
東京都港区六本木三丁目2番1号 住友不動産六本木グランドタワー24階
※当会場は映画館のような映画上映環境ではございません。
イベントスペースでパイプ椅子での上映となることを予めご了承ください。
料金:
無料(招待制)
募集人数:
抽選で50名様
※ご当選者様に、詳しい参加方法をお知らせします。
締切日:
10月2日(月)まで
タイムスケジュール:
18:30-19:00 開場
19:00-19:05 主催挨拶
19:05-20:35 映画上映
20:35-21:10 トークショー 川内敏月さんx大崎麻子さん
(司会:ユナイテッドピープル代表関根健次)
21:10-21:15 Africa Membership Club (AMC)からのメッセージ
21:15 終了
主催:
ユナイテッドピープル
協力:
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
問い合わせ:
ユナイテッドピープル
※Africa Membership Club(略称AMC)について
応募する
■映画『ソニータ』について
《サンダンス映画祭2016 ワールドシネマ部門グランプリ&観客賞ダブル受賞》
《アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(IDFA)2015 観客賞》
《シェフィールドドキュメンタリー映画祭2016 ヤング審査員賞》ほか受賞多数
家族のために結婚を強いられる魂のラッパー、
ソニータは歌い、自らの運命を変えていく――
ソニータの理想の両親はマイケル・ジャクソンとリアーナ。もしパスポートを持っていたら名前はソニータ・ジャクソンにしたいと言う。スクラップブックに書いた夢は有名なラッパーになること。しかし、現在の彼女のファンはイランの首都テヘランの子ども保護施設の子どもたちだけ。パスポートも滞在許可証もなく、アフガニスタンのタリバンから逃れてきた難民の彼女は、不法移民としてこの施設で心の傷を癒やすためのカウンセリングや将来のアドバイスを受けている。
一方で彼女の家族は全く別の将来を準備していた。アフガニスタンに住む親は、16歳になったソニータを、古くからの習慣どおりに見ず知らずの男性に嫁がせようとする。花嫁の値段は9,000ドル。夢を追いかけたいソニータに結婚する気はない。しかし、家族との関係も失いたくない。そんなジレンマを抱えながらも女性が歌うことが許されないイランで、ソニータはどうしたらラッパーになる夢を叶えることが出来るのだろうか?ロクサレ・ガエム・マガミ監督は、取材対象の人生に関与すべきかどうか悩みながらも、同じ女性としてこの問に答えるようにソニータの夢と人生に深く関わることとなる。ラップのビデオクリップを製作すると、運命を変える出来事が起きる。果たしてソニータは人生を変えるチャンスをものにする事ができるのか?
監督:ロクサレ・ガエム・マガミ
出演:ソニータ・アリザデ、ロクサレ・ガエム・マガミ
製作総指揮:ゲルト・ハーク
音楽:ソニータ・アリザデ、セパンダマズ・エラヒ・シラジ
制作:TAG/TRAUM
共同製作:INTERMEZZO FILM、 ロクサレ・ガエム・マガミ、NDR、RTS、
SRG SSR、DR
原題:Sonita
配給:ユナイテッドピープル
2015年 / 91分 / スイス・ドイツ・イラン
後援:国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、Girl Power、ハリウッド化粧品
サンダンス映画祭2016グランプリ&観客賞ダブル受賞作『ソニータ』10月21日(土)よりアップリンク渋谷他にてロードショー!
■トークゲスト・プロフィール
福岡県出身。東京大学法学部卒、英国ランカスター大学平和学専攻修士(M.A.)修了。1997年から2000年まで、ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー制度(外務省からの国連機関への派遣制度)でインドネシア、マレーシアにて国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)准法務官。その後、UNHCR職員としてイラン、東ティモール、アフガニスタン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カンボジア、ブルガリア、南スーダンに勤務の後、2017年7月からUNHCR駐日事務所副代表(法務担当)。
上智大学を卒業後、米国コロンビア大学で国際関係修士号(国際人権法・人道問題)を取得。国連開発計画(UNDP)NY本部開発政策局にて、ジェンダーと女性のエンパワーメントを担当。世界各地で数多くのプロジェクトを手掛ける。UNDPの活動領域である貧困削減、民主的ガバナンス、紛争・災害復興等でジェンダー視点を主流化させるために政策立案、制度及び能力構築に従事した。2004年11月に退職・帰国後、フリーの開発政策・ジェンダー専門家として政府関係機関、援助機関、国際機関、NGO、研究機関等で幅広く活動中。東日本大震災の発災直後から4年間、国際NGOオックスファム・ジャパンの復興支援事業ジェンダーアドバイザーとして、被災地の女性支援に従事。現在、関西学院大学総合政策学部客員教授、聖心女子大学非常勤講師、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン理事、NPO法人Gender Action Platform理事。内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員、国連安保理決議第1325号「女性、平和、安全保障」に関する日本政府による行動計画評価委員会(外務省)、国際女性会議WAW!国内アドバイザー(外務省)
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