監督:ベルクロウ・リッパー(Velcrow Ripper )
ベルクロウ・リッパーは、ジニー賞(カナダのアカデミー賞)を獲得した映画制作者であり、作家、音響デザイナー、講演者でもある。現代の社会問題にスポットを当てた力強いドキュメンタリーを主に制作。2004年に制作された『SCARED SACRED』はその年のカナダ映画トップ10の1つとなり、2005年にジニー賞を受賞した。これに続き、2008年には『FIERCE LIGHT: When Spirit Meets Action』でも受賞。『オキュパイ・ラブ』は、これら“Fierce Love Trilogy”(燃え上がる「愛」についての3部作)シリーズの集大成となる。
また、初期の作品では、コロンビアの国家テロに対して非暴力で抵抗する『In The Company of Fear』や、ブリティッシュ・コロンビアの古代の森を守る戦いを描いた『Bones of the Forest』などがあり、『Bones of the Forest』は1996年のGenie受賞、Hot Docs! FestivalにてBest of the Festivalを受賞している。
彼の映画はスタイリッシュで革新的であり、人を惹きつけ、感動させる不思議な力がある。特に注目したいのは、そのサウンドデザイン。この技術でカナダの映像祭Leo Awardsのベストサウンド賞をはじめ、数々の賞を受賞している。インディペンデントフィルムマガジンでは「2012年観るべきフィルムメーカートップ10の1つ」として賞賛されるなど、世界から注目されている。
■ 監督メッセージ
『オキュパイ・ラブ』は、私が生涯ずっと、制作できるのを待っていた映画です。今日の世界的な「目ざめ」は、私が初期の作品を制作していたときから予想していました。波打つ不満の声は突然、火山の噴火のように爆発したのです。デモでは“The Beginning is Here.”(始まりはここだ)というプラカードで埋め尽くされました。