監督:カール・マルクーナス
製作総指揮:ジョディ・アレン、ビーディー・フィンジー、サパナ・バシン、アレクサンドラ・ジョーンズ、ジム・バターワース、 他
プロデューサー:マーティ・シジュコ、マイケル・コリンズ、カラ・マグサノック・アリッパラ、カール・マルクーナス
撮影監督:トム・バニガン 編集:マイケル・コリンズ、エリック・ダニエル・メッツガー
音楽:ナイニータ・デサイ
登場人物:ロバート・チャン、ニエヴェス・ロセント、エフレン・バラダレス、ルベン・アルザガ、ロドリゴ・ドゥテルテ
制作:THOUGHTFUL ROBOT PRODUCTIONS 共同制作:ITVS & POV
配給:ユナイテッドピープル
98分/米国・フィリピン・英国・オーストラリア・香港/2022年/ドキュメンタリー
“最後の秘境” を “ 失われた秘境”にしないためにー
“最後の秘境”を守る環境警備隊による命懸けの闘い
フィリピンの「世界で最も美しい島」パラワン島は“最後の秘境”、“最後の生態系フロンティア”として名高く、手つかずの自然やコバルト・ブルーに輝く海を求めて世界中から観光客やダイバーが訪れるアジア屈指のリゾートだ。しかし、一見のどかな熱帯の島に見えるパラワン島では、違法伐採や違法漁業が横行している。この雄大な生態系を守るため、地元の環境保護団体を束ねるパラワンNGOネットワーク(PNNI)が立ち上がった。環境警備隊である彼らの闘いは戦争に近い。違法伐採者はライフルで武装しており、命を落とすメンバーが後を絶たないのだ。人類は「6度目の大絶滅」や気候変動の危機に直面しているが、この島は開発によって急速に生物多様性が失われている最前線になっている。
リゾートを訪れる私たちに決して無関係ではない問題
PNNIの代表ボビーは環境弁護士としてタタ、ニエヴェスらのメンバーと共に、パラワン島の生態系を“経済発展”のために破壊しようとする腐敗した政治家や実業家を相手に命がけの闘いを挑む。チェーンソーの音を頼りに森を進み、違法伐採者から押収したチェーンソーは700台に上り、それらは事務所前にクリスマスツリーのように積み上げられている。また、事務所の敷地内は違法に木材を積んでいた船やトラックを展示した博物館でもある。ボビーは、パラワン島を守るためエコツーリズムの推進を掲げる候補者の町長再選に協力するが、2人は時のドゥテルテ大統領に殺害予告を受ける。果たして彼らは“最後の秘境”を守ることができるのだろうか──。
「フィリピンは、土地や環境の保護活動家にとってアジアで最も危険な場所であり続けており、2012年以降、281人が殺害されている」 ー グローバル・ウィットネス(2023年)
2025年5月下旬 シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
「力強く、胸が張り裂けるような作品。」
― ABS-CBNニュース
― ABS-CBNニュース
「フィリピンのパラワン島に潜む犯罪性を暴く」
― グローバル・ウィットネス
「妥協を許さない環境映画」
― ラップラー