タイトルに注意してほしい。「海のプラスチック」ではなく、「プラスチックの海」である。そう、クジラや魚や貝類やさまざまな水生生物にあふれていたはずの私たちの大事な海は、プラスチックの海になってしまったのだ。
映画「プラスチックの海」は、恐怖心をあおり立てることなく、丁寧に海の現状を伝えてくれる。見た目にはかつてと変わらない、青く澄んだ海が、実際にはその隅々までプラスチックが行き渡っているようすを。海に住む動物たちがこれまでどおり生きているだけ、その体内にプラスチックが入り込み、その命が奪われているようすを。
Comments are closed.