CREW
タラール・デルキ監督(Talal Derki)
1977年ダマスカス生まれ。ギリシャで映画製作を学び、2003年卒業。これまでに2つの短編フィクション作品と5つのドキュメンタリーをつくっている。それらの作品は、様々な映画祭で上映され、『AZADI』のロッテルダム映画祭2011でのシルバーホーク賞、『LAJAT』のアラブカメラ映画祭2012での審査員特別賞など、数々の賞も受賞している。また、トムソン・ロイター、CNN、ITV、アル・アラビーヤ、France24などのためにビデオレポーターとしても働いていた。
ハンス・ロバート・アイゼンハウアー(Hans Robert Eisenhower)
ZDF/ARTEのコミッショニング・エディターおよびARTEの副プログラミング・ディレクターとして、これまでオスカー受賞作品を含む50本以上の映画やテレビ番組のコミッションに携わる。また、ベルリン・フィルム・ファンドでは、ディレクターとしてヨーロピアン・フィルム・アカデミーの創立に貢献。ZDF/ARTE退職後はベルリンで国際的ドキュメンタリーを専門とする映画・テレビ番組制作会社のVentana Filmを設立した。
オルワ・ニーラビーア(Orwa Nyrabia)
ダマスクスのHigher Institute of Dramatic Artsを卒業後、数々の有名フィクション映画の制作にアシスタント・ディレクターとして参加。PROACTION FILM設立後は多数のドキュメンタリー映画やフィクション映画に携わる。映画制作者としては、短編ドキュメンタリーを一本、共同ディレクターとして短編フィクションを一本、長編ドキュメンタリー「Queen of Hearts」などを制作。シリアのDOX BOX 国際ドキュメンタリー映画祭の共同創始者でもある。
カフターン・ハスーン(Kahtan Hassoun)
カメラマンとしてのキャリアはこの映画が始めて。2011年以前は印刷サービスに携わる。同映画の舞台となったAl Khalidiya地域での際立った活動家であり、Bassetの親友でもある。2012年半ばにDerkiとNyrabiaのホムスへの帰還が困難になった後は、同映画のメインカメラマンとして、勇敢かつ才能にあふれた仕事ぶりを見せ、革命の最前線から鮮烈なドキュメントを残した。
オサマ・アルホムシ(Ossama Al Homsi)
Nyrabiaとともに映画の序盤を撮影。Nyrabiaはその後にシリア当局に拘留され、2012年9月に開放後、シリアから出国。Al Homsiは同時期、シリア・レバノン国境で捕まった後、行方がわからなくなっている。Nyrabiによれば、Al Homsiの行方や生死は現在もわからないままだという。「彼は武力による革命に反対していた。でも、当局にとっては、武器よりもカメラを持った活動家のほうが厄介に映るんです」とNyrabiaは語っている。
ディヤーナ・エル・ジェールーディ(Diana El Jeiroudi)
シリアの映画制作者でプロデューサー、またProaction FilmおよびDOX BOXの共同創立者。制作に携わった代表的作品は、これまで世界40か国以上で上映、また世界各国のテレビ局に販売された『Dolls, A Woman From Damacuss (2008, IDFA)』(邦題『シリア かごの鳥では終われない』など。2011年にEl Jeiroudiが立ち上げたプロジェクト『Baladi』(深刻な情勢にあるシリアの映画制作者を招待し、制作のサポート、安全対策などを施すもの)に参加したことが本作の制作開始のきっかけとなる。
アンネ・ファビニ(Anne Fabini)
1969年、ルーマニア・トランシルバニア生まれ。ベルリンで劇場・映画・テレビを専門に学んだ後、1996年からアシスタント・エディターとして活躍。Tom Tykwerの「ラン・ローラ・ラン」やMartin Walzの「The lifeguards」などに携わる。初めてエディターを務めたドキュメンタリー「Milk, Honey and Red Front」は2001年のドイツ映画賞にノミネート。その後、自らも2013年には自身の作品「More Than Honey」、2014年には長編映画「Houston」で、ドイツ映画賞のノミネートを受けている。