10月7日にハマス・イスラエル戦争が始まり、「天井のない監獄」と揶揄されてきたガザ地区は、「地上の地獄」と化してしまいました。17年間続く経済封鎖により人も、物も自由に行き来することができず、未来への希望を持つことが極めて難しい状況でした。そんな場所に過去最大規模の空爆や地上侵攻が行われ、甚大な物的、人的被害が発生しています。
この戦争が過去と何が違うのかというと、戦争が始まって間もなくしてイスラエル軍がガザを完全封鎖したことが大きな違いです。これにより、200万人以上が暮らすガザには、水、食料、燃料、医薬品等全ての物資が入らなくなり、空爆がなくても人々が命を落とす危機に見舞われたのです。電気がないために人工呼吸器が止まり命を落とす。そんな事態となっています。私たちが目撃しているこの戦争は、人類史上最悪レベルの人道危機であるといえます。
200万人の人々の中には、子ども、妊婦さん、学校の先生、お医者さん、国連職員、タクシーの運転手さん、大学生や若者たちなど武装組織とは全く関係のない人々がいます。これら全ての人が命を落とす危機にあります。
弊社は20周年を迎えた去年2022年7月に、弊社が世界の課題解決を目指している原点の地ともいえるガザに関する映画を配給しようと『ガザ 素顔の日常』をお届けしました。今回の戦争を受け、全国的な再上映運動が起きています。この作品はガザの普通の人々の暮らしに焦点をあてていますが、もっともっとガザで生きている普通の人々の姿を届けるためにガザの若者たちがサーフィンに興じる様子を捉えた『ガザ・サーフ・クラブ』を緊急公開することにいたしました。
ぜひご協力いただけると幸いです。
こういった映画をできる限り多くの方にご覧いただき、爆弾の落ちる下には、世界のどの街角で出会う人々とも変わらない人々、若者たちが居るんだということに気づいていただきたいと願っています。そして、一日も早い停戦、そして終戦を願って、この作品をお届けします。
すでに2024年1月13日(土)シアター・イメージフォーラム他にて緊急公開が決定いたしましたが、本作を日本全国で上映展開していくために、本クラウドファンディングを立ち上げました。どうぞご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
2023年11月30日(木)
ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役 関根 健次
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