2025年7月11日(金)アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー 配給:ユナイテッドピープル

戦争、暴力、迫害に苦しむ子どもたちに対する国際社会の意識を高め、子どもたちへ希望のメッセージを届けるために、9歳のシリア難民の少女をかたどった3.5メートルの人形 “アマル” が世界中を旅するアートプロジェクト「The Walk」を映画化

1億人以上の難民のうち40%は18歳以下の子ども。彼らの存在を伝える3.5mの人形アマルの旅。

2025年現在、世界では1億1730万人にのぼる人々が国内外に避難し、難民状態にある。そして、その内の40%にあたる推定4700万人が18歳未満の子どもである 。戦争により子どもたちは住み慣れた家や大切な人、教育を受ける権利をも奪われ、貴重な子ども時代を失っている。そうした子どもたちの悲しみや願いを伝えるため、2021年、身長約3.5メートルの人形アマルの旅プロジェクトThe Walkが始まる。アマルはアラビア語で「希望」を意味し、9歳のシリア難民の少女をかたどっている。本作はアマルがシリア国境からヨーロッパを横断する旅路を追いながら、アマルの眼差しから世界の実情を伝え、アマルとともに難民の人たちの声を聴いていく。

難民・移民をめぐる政策論争が激しさを増す世界。新たな居場所は見つかるのか?

訪れた国々でアマルは世界の「リアル」と向き合うことに。トルコの難民キャンプでは、先行きが不透明なまま留まらざるをえない子どもたちや女性たちの想いに触れ、ギリシャでは難民受け入れに抗議する市民デモに遭遇し、憎悪がこもった言葉を浴びせられる。さらに、ローマ教皇やフランスの欧州議会なども訪ねていきながら、アマルは安心できる新たな居場所を探し続ける。アマルの旅に同行する人形遣いのムアイアド(シリア出身の難民)とフィダ(パレスチナ人)や、アマルの声を表現している実在のシリア人の少女アシルも、それぞれの戦争で多くのものを喪い、家族とも離れ離れだが、アマルとの旅の中で希望を見つけようとしていく。思いやりと人権の国際的なシンボルとなったアマルが旅の終わりにたどりつく“居場所”とは── 。

©JEAN DAKAR
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監督 :タマラ・コテフスカ
製作総指揮:アミール・ニザール・ズアビ、スティーブン・ダルドリー、ジェフ・スコール、デイヴィッド・リンディ他
プロデューサー:ハーリー・グレース、オーランド・ボン・アインシーデル、デイヴィッド・ラン、トレイシー・シーウォード
共同プロデューサー:ハッサン・アッカド、エリー・ブレイン
アートディレクター:アミール・ニザール・ズアビ
音楽:デューク・ボジャジエフ 撮影:ジャン・ダカール、サミル・リュマ 編集:マルティン・イワノフ
登場人物:アシル・エルセプティ、ムアイアド・ルーミエ、フィダ・ジダン、マリア・アブドゥルカリム、ラナ・タハ、ローマ教皇フランシスコ
制作:Grain Media
配給:ユナイテッドピープル
80分/イギリス/2023年/ドキュメンタリー
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2025年7月11日(金)アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー

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