2025年7月11日(金)アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー 配給:ユナイテッドピープル

The Walkプロジェクトについて

戦争、暴力、迫害に苦しむ子どもたちに対する国際社会の意識を高め、子どもたちへ希望のメッセージを届けるために、9歳のシリア難民の少女をかたどった3.5メートルの人形 “アマル” が世界中を旅するアートプロジェクト、The Walk。2021年にアートディレクターのアミール・ニザール・ズアビが中心となって始めたプロジェクトで、アマルの人形は、南アフリカのケープタウンを拠点に活動する人形劇団ハンドスプリング・パペット・カンパニーがデザイン・製作しました。

2021年に旅を始めて以来、アマルは17カ国166の町や都市を訪れ、アーティストや市民、難民、宗教指導者らを含む200万人以上の人々と直接出会い、475以上のイベントが開催され、数千万人の人々がオンラインで彼女の旅を見守ってきました。また、世界中の難民の子どもたちのための緊急支援に必要な資金調達も行っており、パートナー団体の協力も得て、これまでに100万ドルの資金を集めてきました。[1]

このアートプロジェクトは、「これまでに試みられた中で最も野心的なパブリックアートプロジェクト」と評され、2021年のタイムアウト・パブリックアート賞を受賞。2022年9月のアマルのニューヨーク訪問は、タイムアウト誌の2022年ニューヨークNo.1アートイベントに選ばれ、ニューヨーク・タイムズ紙の2022年ベスト・シアター・イベントのひとつにも選ばれました。

難民、移民をめぐる政策論争が各国で激しさを増し、世界的な難民危機をめぐる対話と共感を深めることが切実に求められている今、アマルの旅は、彼らを受け入れ、尊重するよう地域社会に呼びかけ続けています。

[1] The Walk Project

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