2025年7月11日(金)アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー 配給:ユナイテッドピープル
3.5メートルの少女アマルは、声を奪われた子どもたちの『祈り』を、風にのせて歩いてゆく。戦火の地から逃れ、たったひとりで世界を歩くその姿は、あまりに静かで、あまりに強い。手を差し出せば届きそうなその手は、たくさんの『助けて』と『忘れないで』を抱えていた。彼女が歩いた8000キロの道のりは、きっと涙の川を越えてきたのだろう。観る私たちの心に、問いを残す。いま、この世界に生きる者として、何ができるのか。これは、ただの旅ではない。アマルの歩みは、希望と尊厳を取り戻すための『いのちの行進』。どうか、耳をすませて。その一歩一歩に、子どもたちの未来が息づいているから。
サヘル・ローズ俳優・タレント
ドキュメンタリー映画「ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~」は、シリア難民を象徴する巨大な少女の人形がシリアからヨーロッパを横断していく旅を捉えた作品。マケドニアやシリアにルーツを持つ監督、撮影監督も来日し、登場した難民の子どもたちが新しい生活を始めている後日談を紹介しながら「描かれた希望ではなく、希望は確かにそこに存在している」ことを強調されていたことが胸に迫りました。ぜひご覧ください。
関根光才映画監督
[The Walk]はアマルという少女の人形がシリアの国境からフランスまで、

実際に難民たちが歩いた道を歩く過程を追いかけたドキュメンタリー映画。

地中海を越える舟に乗る前に難民が身を寄せた小屋に残された言葉や

難民が歩いた街の風景を見ていると思うのは

「もし私が家族を連れてこの道を歩かなければ行けないとしたら」

「そして行き着いた先が、知っているが誰一人いない、言葉も違う場所だったら」

登壇されたTamara監督は「アマルはどの街でも子ども達には歓迎され友達になれたが、大人達はアマルを恐れ排除しようとした」と言っていた激流のような追体験。

上映後登壇されたTamara監督は「アマルはどの街でも子ども達には歓迎され友達になれたが、大人達はアマルを恐れ排除しようとした」と言っていた。
そして「難民達は決して怖い人達ではありません。むしろやむを得ない事情で居場所を追われた有能な人材です。この人材を受け入れずして私の社会の新たな発展はありません」

耳に残るあの言葉、もっと難民を考えたい。
対岸の火事では済まされなくなった。

渡部豪太俳優
人形アマルを通じ、私たちは難民が直面する悪意と絶望、そしてわずかな希望がせめぎ合う世界の現実を追体験する。その体験が、希望を紡ぐ一歩を踏み出したくさせる。
瀬谷ルミ子認定NPO法人REALs (Reach Alternatives)理事
「ザ・ウオーク~少女アマル8000キロの旅」は必見!その試みにまず度肝を抜かれ、主人公の少女だけではなく、観ている私たちもアマルに乗りうつったかのように、経験したことのない視点で世界を旅することになります。映画作品としても芸術性に優れているうえに、観ているひとの視点や心をここまで動かす「ザ・ウオーク」の挑戦をこの機会にぜひご覧いただきたいです。
長野智子キャスター・ジャーナリスト / 国連UNHCR協会理事
アマル(希望)と名付けられた3.5メートルの人形が、難民の苦境を知ってもらう為シリアからヨーロッパを横断するシアタープロジェクトを芸術的に追ったドキュメンタリー作品。

難民の子供たちの目、「恥を知れ、来た場所に帰れ」と難民に理解のないヨーロッパ人たちの声、「帰れないのよ」というアマルの切ない声が、とても印象的な映画でした。

上映には監督と撮影監督も来日しており、日本の人々にメッセージを聞かれ、「もっとドキュメンタリー映画を見てください、難民問題は私たちが成長できるきっかけでもある」と話してくれたことが胸に響いています。

*Instagramより抜粋

岡本多緒俳優/モデル/映画監督
アマルと呼ばれる高さ3.5メートルの人形が、同伴者のいない難民の子どもの苦境を知ってもらおうと、ヨーロッパを横断する旅にでる。道中でアマルは、同じような境遇にある難民や、自分を受け入れない大勢の人たちに出会う。アマルは、この旅で感じる希望と恐れを表現したリアルな声(シリア難民による内なる独白)を持つ実在の少女である。本作は、芸術的な手法で、安全と居場所を探し求めるアマルの旅を描きながら、様々な感情と葛藤する少女の姿を映し出す。

上映後はTamara Kotevska監督とJean Dakar撮影監督のトークショーがありました。

【There Is Hope】

混迷を極める世界情勢の中、映画の力を信じてそう語る監督に勇気をもらいました。

米本学仁俳優